NEWS

タイムアウト東京、『世界の都市が実践するサステナブルな21のこと』(日本語)の公開に合わせて、『Time Out Green Cities』のセクションを新設。

1月 5, 2022

都市の緑化やサイクリスト天国、3Dプリント住宅など、地球を救う先駆的な世界事例を紹介。

タイムアウト東京は、地球環境を守りながら生活するための取組みを実践している世界の都市を紹介する『Time Out Green Cities』のセクションを新設いたしました。第一弾として、世界328都市に展開するタイムアウトがCOP25開催に合わせて公開した特集記事『世界の都市が実践するサステナブルな21のこと』の日本語版を公開しました。

『世界の都市が実践するサステナブルな21のこと』(日本語)はこちらから
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/things-to-do/coolest-neighbourhoods-in-the-world
※現在16都市の紹介記事が先行公開されています。今後、順次残りの5都市分を公開していきます。

気候変動問題に関して、多くの都市が責任を負っています。大都市の発展は、人々に計り知れない利益をもたらしてきました。私たちは、都市がなければ今のような仕事やライフスタイルを手に入れることはできなかったでしょう。しかし多くのものを手にした結果、大惨事も起きているのです。

私たちがすでに失ってしまった、そして今も失い続けている「自然」がその例です。鉄とコンクリートでできたビルは大気中にCO2を放出し、家庭や工場などから流れ出た汚水で川や海が汚されています。交通機関や工場の発展は、呼吸をするという単純な行為を難しくしました。道を通りすがるキツネがどんなに悲しい表情をしているか、その様子を見たことはあるでしょうか?

人類が世界に与えたダメージを元に戻すには、ロンドンや東京、ニューヨークなどの巨大都市を筆頭に、真の変化を起こさなければなりません。幸いなことに、大小さまざまな都市で、地球にやさしい革新的な取り組みがすでにたくさん行われています。本記事では、緑豊かな都市生活を今後何世紀にもわたって維持するために役立つ、世界中で実施されている明るいアイデアを紹介します。

『世界の都市が実践するサステナブルな21のこと』(日本語)から5つの事例を紹介

1. 南米コロンビアの首都ボゴタが「サイクリスト天国」になった理由

©VW PicsUniversal Images Group via Getty Images

パンデミック下のボゴタは、自転車での移動を当たり前にするための取り組みを強化した。2020年3月には、ソーシャルディスタンスを保ちながら出勤や移動ができるよう、ロードコーンを使って84キロメートルの臨時の自転車レーンを増設。今後はさらに280キロメートルのレーンが追加される予定だ。この政策により、「世界で最も渋滞している都市」として悪評を買っていたボゴタが、今後ラテンアメリカで最も自転車の利用率が高く、「サイクリスト天国」として定着していくことは間違いないだろう。

2. 南アフリカの女性を救う鍋バッグとは?

©Wonderbag, Time Out

南半球はすでに気候変動の影響を受けている。そして、その影響を女性が偏って受けているというケースも多い。南アフリカの都市、ダーバンでは、行政が地球を救うと同時に、男女間の不平等を解消するソリューションを見つけたようだ。

『​​Wonderbag(ワンダーバッグ)』は、熱した鍋やフライパンを入れておくと、何時間もかけてゆっくりと調理することができるという大きな布製の袋。二酸化炭素排出量の削減だけでなく、大量の水の節約、室内空気汚染の軽減など、まさに「Win-Win」を実現できるのだ。

3. パリ、2030年までにヨーロッパで最も緑な都市へ転換

©PCA-Stream Time Out

パリは、2026年までに街の全体で17万本以上の木を植え、2030年までに市の50%を植樹地で覆うことを約束している。2021年には数十キロメートルに及ぶ自転車専用レーンが整備され、「光の都」の車からの離脱がまた一歩現実化した。

そして今、パリはそこからさらに一歩進んだ政策を実現しようとしている。その内容は、2022年から1~4区で自動車の使用を全面的に禁止しようというもの。この政策によりバスティーユ広場からコンコルド広場までの、市内の約7%を占めるエリアが、自動車通行禁止となる見込みだ。

4. スイス、バーゼルの屋上緑化革命

©Shutterstock

スイスの都市であるバーゼルの建物には、その新旧問わず、ほぼ全ての平らな屋根の上に野草が茂る「庭園」が見られる。過去10年ほど前から、すべての住宅やオフィスなどの建物の屋根に、生物多様性に富んだ植物を植えることが義務付けられているからだ。断熱効果で電気代が安くなるうえ、珍しい鳥の姿も頻繁に見られるようになった。

5. コペンハーゲンがリードするサステナブルな5のこと

©BIG, Time Out

「コペンハーゲン」というワードは、この10年間で、サステナビリティの代名詞となった感がある。このデンマークの首都名が、同国が誇るプルセ(ホットドッグ)やハンス・クリスチャン・アンデルセンと同じように、世界で注目されているのだ。

原文はこちら
https://www.timeout.com/things-to-do/cities-leading-the-fight-against-climate-change