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タイムアウト東京、日本地域国際化推進機構と共同でNEXTOURISMシンポジウム2023『観光新時代へのトランスフォーメーション』をオンラインとリアルのハイブリッド開催

3月 2, 2023

タイムアウト東京は、一般社団法人 日本地域国際化推進機構と共同でNEXTOURISMシンポジウム2023『観光新時代へのトランスフォーメーション』を開催します。

2022年10月の入国規制緩和を機に、再び多くの外国人観光客が日本を訪れるようになりました。JTBは、2023年に2,110万人の観光客が海外から訪れると予測しています。いよいよ、本格的な観光復興が動き出しました。

コロナ禍に、観光という巨大な市場とインフラが強制終了された事実は世界的に大きなショックと影響を与えました。これにより、日本だけでなく、世界で様々な課題が顕在化しました。また、長いコロナ禍での生活は、私たちのライフスタイルや価値観に計り知れない影響を与え、大小の変容を引き起こしてきました。

そのような経緯を経て辿り着いた観光の再開に際しては、2019年にコロナによって押された一時停止ボタンをただ解除し、再起動すれば良いのか。それとも新たなOSのアップデートが必要なのか。観光が再び活性化していくこのタイミングだからこそ、改めて議論を重ねたいテーマではないでしょうか。

NEXTOURISMシンポジウム2023『観光新時代へのトランスフォーメーション』では、ウェルビーイング、プレイスブランディング、アクセシビリティ、Z世代の4つのテーマを設定し、それぞれ、各界の最前線で活躍する方々を登壇者として迎えたセッションを開催します。これらを通じて、観光と地域の未来について議論を深めます。

NEXTOURISMシンポジウム2023『観光新時代へのトランスフォーメーション』
※登壇者プロフィールについては末尾をご参照ください。

オープニングセッション
観光新時代へのトランスフォーメーション

『Quality Of life』の向上なくして、持続可能な地域の実現はできない。どんなに多くの観光客がその地を訪れたとしても、たくさんのお金を落としてくれたとしても、それだけでは、地域の歴史・文化・生活を未来に繋ぐことは難しい。まして、コロナ禍によって、観光はそれ自体が持続可能なものではないとわかってしまった。地域の未来を観光だけに託すのは少々心許ないのではないか。ではどうすれば良いのか。本セッションでは、観光客と住民、双方の『Quality Of life』の向上について考える。そして、観光が持続可能な地域の実現にどのように貢献できるのかを議論していく。

登壇者
廣川玉枝
SOMA DESIGN Creative Director / Designer
川内イオ
稀人ハンター
伏谷博之
一般社団法人 日本地域国際化推進機構 代表理事
ORIGINAL Inc.代表取締役、タイムアウト東京代表

モデレーター
國友尚
一般社団法人 日本地域国際化推進機構 理事
アソビジョン株式会社代表取締役、立命館大学客員教授
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セッション2
地域のストーリーを世界に伝える、プレイスブランディングとは何か

Saffron Brand Consultants(本社:スペイン、以下サフラン)は、『Saffron’s Tourism City Brand Barometer(CBB)』を毎年、発表している。彼らの独自メソッド、『プレイスブランディング』は、都市や地域の戦略的ブランディング支援に活用されている。本セッションでは、Visit Londonやウィーン市などで実績を重ねてきたサフランからゲストを招き、『プレイスブランディング』やケーススタディを紹介。世界に伝えるための地域ブランディングについて議論する。

登壇者
Ben Knapp
Saffron Brand Consultants エグゼクティブ・ディレクター 戦略・マーケティング・経営企画担当
川上真緒
Saffron Brand Consultants ストラテジスト兼リージョン担当
米澤香子
TBWA HAKUHODO Head of Innovation
川上シュン
artless Inc. 代表 ブランディングディレクター/アートディレクター/アーティスト

モデレーター
伏谷博之
一般社団法人 日本地域国際化推進機構 代表理事
ORIGINAL Inc.代表取締役 、タイムアウト東京代表
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セッション3
アクセシブルな世界でしかできないこと

アクセシビリティの実現は今や世界の目指すべきところとなった。すべての人に様々な体験の機会を提供することは、ウェルビーイングの向上を促す。体験は社会との交流を生み、多様性を育み、新たな視点の獲得に繋がる。そしてその気づきは、文化、経済、生活を豊かにしていく。本セッションでは、コロナ禍の東京オリンピック・パラリンピックを経て、アクセシブルな世界は今、どう広がっているのか。現状の課題や今後の展望について議論していく。

登壇者
田口亜希
パラリンピアン、日本パラリンピック委員会運営委員、日本オリンピック委員会理事
内山英里子
日本財団 特定事業部インクルージョン推進チーム
野口あゆみ
NPO 法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長

モデレーター
大塚訓平
一般社団法人 日本地域国際化推進機構 アドバイザリーボード
NPO 法人アクセシブル・ラボ 代表理事
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セッション4
Z世代が牽引する観光の未来

観光の形はコロナ禍を経て大きく変化した。生活様式の変化は、観光の目的やスタイルに多大な影響を与えている。かつて主流であったマスツーリズムは、100人100通りの観光へと多様化が進んでいる。こうした流れに少なからず影響を与えているのが、Z世代と呼ばれる人たちだ。デジタルネイティブで、情報が氾濫するソーシャルネットワーク時代を生きる彼らは、社会課題への意識が高く、自分にとって意味のある消費行動をとるなど、他世代とは異なる特徴があると言われている。2020年には世界人口の3分の1がZ世代となったが、高齢化社会の進む日本では、その半分以下に止まっている。本セッションでは、Z世代のゲストを招き、彼らにとって観光とは何なのかを解明する。未来へのバトンを受ける彼らの目線から、観光と持続可能な社会について議論していく。

登壇者
伊達敬信
NPO法人UMINARI 代表理事兼 CEO
千田くれあ
F STUDENT MARKETERS

モデレーター
牧野友衛
一般社団法人 日本地域国際化推進機構 理事
一般社団法人メタ観光推進機構 代表理事、日本政府観光局デジタル戦略アドバイザー

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開催概要
■日時:2023年3月9日(木)16:00~21:35 (開場/15:30) 1部16:00〜18:30、2部18:45〜21:35
■主催:一般社団法人 日本地域国際化推進機構
■参加費:無料
■会場:Time Out Café & Diner (東京都渋谷区東3-16-6リキッドルーム2F)
■開催形態:リアルとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
■お申込み方法:リアル参加とオンライン参加ではお申込み方が異なります。下記お申込フォームより、登録をお願いいたします。
【オンライン参加】お申込みフォーム
https://nextourism230309.peatix.com/
【リアル会場参加】お申込みフォーム
https://nextourism230309-2.peatix.com/

登壇者一覧

オープニングセッション
観光新時代へのトランスフォーメーション

廣川 玉枝 /  SOMA DESIGN  Creative Director / Designer
2006年「SOMA DESIGN」を設立。同時にブランド「SOMARTA」を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展「廣川玉枝展 身体の系譜」の他Canon[NEOREAL]展/ TOYOTA [iQ×SOMARTA MICROCOSMOS]展/ YAMAHA MOTOR DESIGN [02Gen-Taurs]など企業コラボレーション作品を多数手がける。2017年SOMARTAのシグニチャーアイテム”Skin Series”がMoMAに収蔵され話題を呼ぶ。2018年WIRED Audi INNOVATION AWARDを受賞。2021年東京オリンピックの表彰台ジャケットをアシックスと共同開発。同年、大分県別府市の招聘アーティストとして芸術祭『廣川玉枝 in BEPPU』を開催、市民とともに新たな祭を発表。

川内イオ / 稀人ハンター
1979年生まれ。ジャンルを問わず「世界を明るく照らす稀な人」を追う稀人ハンターとして取材、執筆、編集、企画、イベントコーディネートなどを行う。2006年から10年までバルセロナ在住。世界に散らばる稀人に光を当て、多彩な生き方や働き方を世に広く伝えることで「誰もが個性きらめく稀人になれる社会」の実現を目指す。2022年11月28日に『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』(主婦の友社)発売。ほかに『ウルトラニッチ 小さな発見から始まるモノづくりのヒント』 (freee出版)『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』 (文春新書)などがある。

伏谷 博之 / 一般社団法人 日本地域国際化推進機構 代表理事 ORIGINAL Inc.代表取締役 、タイムアウト東京代表
島根県生まれ。関西外国語大学卒。大学在学中にタワーレコード株式会社に入社。2005年 代表取締役社長に就任。同年ナップスタージャパン株式会社を設立し、代表取締役を兼務。タワーレコード最高顧問を経て、2007年 ORIGINAL Inc.を設立。代表取締役に就任。2009年にタイムアウト東京を開設。観光庁アドバイザリーボード委員(2019-2020)の他、農水省、東京都などの専門委員を務める。

モデレーター
國友 尚 / アソビジョン株式会社代表取締役 / 立命館大学客員教授
1977年三重県生まれ。慶應義塾大学修士課程修了。放送作家、演出家として活動後、ヤフーにて企画部長、事業戦略部長、KDDIにて全社CX責任者、新規事業統括部長を経て、アソビジョン株式会社を創業。感性工学の研究者として日本創造学会論文賞を受賞するなど、ヒューマンシステムデザインを用いた事業開発手法は注目を浴びる。エンタメ、メディア、通信、IT、飲食業、製造業、都市開発など幅広い領域で持続可能性の高い価値創造を推進。

セッション2
地域のストーリーを世界に伝える、プレイスブランディングとは何か

ベン・クナップ /Saffron Brand Consultants
エグゼクティブ・ディレクター 戦略・マーケティング・経営企画
大学入学前にデザインコンサルタント会社を設立。学位取得後は数年間ビジネスを成長させた後にロンドンにてブランド戦略の修士号を取得。2006年に事業を売却し、Saffron Brand Consultantsに入社。Saffronでは幅広い業種および地域のクライアントを担当。通信、金融、製造といった業界のほか、プレイスブランディングのプロジェクトを手がけてきた。代表的なクライアントはA1 Telekom Austria、ロンドン市、京セラドキュメントソリューションズ、Facebook、XINGなど。2019年にはSaffron共同創業者・CEOのジェイコブ・ベンブナン、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのガボール・シュライヤーとともにブランディングの本を共著し出版している。現在は出生地のウィーンにて妻子と在住。趣味はテックと料理。

川上真緒 / Saffron Brand Consultants
ストラテジスト・地域担当
スペインのIE大学にてストラテジックインテリアデザインの修士課程を卒業後、2022年にSaffron Brand Consultantsに入社。ORIGINAL Inc.とのパートナー提携および日本での事業展開を主導。そのほかクライアントプロジェクトやSaffronが毎年調査を行う都市ブランド力レポートCity Brand Barometerの分析、執筆、日本語版制作を担当。修士課程取得前はセールス、マーケティング、コンサルタント、政府政策など多様な業界に携わってきた。前職のORIGINAL Inc.ではデベロッパーのコンサルティングプロジェクトを担当。また、在日英国大使館では日英デジタルパートナーシップの提携に向けた交渉をサポートした。NY生まれの日英バイリンガル。合計10年間をNYで過ごし、現在はマドリードに在住。2023年3月以降は東京に帰国予定。趣味は旅行や犬と遊ぶこと。

米澤香子 / Head of Innovation TBWA HAKUHODO
大学で航空宇宙工学、大学院でHuman Computer Interactionを専攻。在学中未踏IT人材発掘・育成事業に採択され猫用ウェアラブルデバイスCat@Logを開発。 
テクノロジーの関わる領域において、企業のキャンペーンプランニングから、エクスペリエンスデザイン、プロダクトイノベーション、サービスデザイン、研究開発、インタラクティブアートなど幅広く行う。2023年よりTBWA¥HAKUHODO所属。 猫が好き。 旅も好き。

川上シュン / artless Inc. 代表、ブランディングディレクター/アートディレクター/アーティスト
ブランディングエージェンシー artless Inc. 代表。日本と海外を行き来しなが ら、独学でデザイン、アート、ビジネスを学 び、グローバルとローカルの融合的視点を軸 としたブランドストラテジーからデザイン、 また、建築やランドスケープまで包括的なブランディングやデザインコンサルティング を行なっている。NY ADC Young Guns 6 など多数の国際デザインアワードを受賞している。

モデレーター
伏谷 博之 / 一般社団法人 日本地域国際化推進機構 代表理事 ORIGINAL Inc.代表取締役 、タイムアウト東京代表

セッション3
アクセシブルな世界でしかできないこと

田口亜希 / パラリンピアン、日本パラリンピック委員会運営委員、日本オリンピック委員会理事
大阪生まれ。学校卒業後、郵船クルーズに入社。客船「飛鳥」にパーサーとして乗務。25歳の時、脊髄の血管の病気を発症し、車椅子生活になる。
退院後、友人の誘いでビームライフル(光線銃)射撃を始め、その後実弾を使用するライフル射撃(エアーライフル銃、22口径火薬ライフル銃、)に転向。アテネ、北京、ロンドンと3大会連続でパラリンピックに出場。アテネでは7位、北京では8位に入賞。現在は公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンターに勤務(推進戦略部ディレクター)に所属。

内山英里子 / 日本財団 特定事業部 インクルージョン推進チーム
早稲田大学法学部を卒業後、同大学政治学研究科にて修士号を取得。国際法を専門に学ぶ。2016年に日本財団に入会し、子どもの社会的養護事業および東南アジア地域を中心とした海外の障害者事業を担当。現在はビジネスにおける障害者インクルージョンの推進を目指し、The Valuable 500との連携事業など障害とビジネス関連の取り組みにも携わる。

野口 あゆみ / NPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター 事務局長
1971年 三重県伊勢市生まれ。高校卒業後務めた地元のタウン情報誌編集部を退職後、昼は実家の花屋、夜は姉が経営するワインバーでアルバイト。その合間を縫って、旅行情報誌などの現地ライターとして活動。2000年に現在の夫となる車いすの青年との出会いをきっかけに、仲間と共に「伊勢・鳥羽・志摩ガイド おでかけチェアウォーカー」を発行。以降バリアフリー活動を開始。2002年「伊勢志摩再生プロジェクト」事業の1つとして設立された伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの事務局長に就任。「行けるところを探すのではなく、行きたいところへ」を実践するために奔走している。

モデレーター
大塚訓平 / NPO法⼈アクセシブル・ラボ 代表理事、株式会社オーリアル 代表取締役
1980年、栃⽊県宇都宮市⽣まれ。2006年、株式会社オーリアル(不動産業)を創業。2009年6⽉に不慮の事故により脊髄を損傷、⾞いすでの⽣活に。以来、障害当事者の住環境整備にも注⼒し、2013年には障害者の外出環境整備事業を展開するNPO法⼈アクセシブル・ラボを設⽴、代表に就任。主に障害当事者の意⾒をデザインの上流過程から取り⼊れるという、インクルーシブデザインを活⽤した、企業向けの製品・サービス開発コンサルティングを中⼼に活躍中。

セッション4
Z世代が牽引する観光の未来

伊達敬信 / NPO法人UMINARI 代表理事兼CEO
大学3年時に海洋環境問題に取り組むNPO法人、UMINARI(ウミナリ)を設立。以来5年間に渡り代表理事兼CEOを務め、国連機関との共同プロジェクト立ち上げなどを行う。サステナビリティとパフォーマンスを両立させる戦略設計・実装とコミュニティビルディングを専門とし、2019年からは海洋問題に限らず、個人では都市開発やアグテックなど幅広い領域で、国内外の企業やVCに対しアドバイザリー業務を担う。また、Z世代を中心にマルチセクターが交わるコミュニティカフェ「um(アム)」を六本木にプロデュースし共同代表を務める。世界経済フォーラム Expert Network メンバー。

千田くれあ / F STUDENT MARKETERS
23歳、青山学院大学卒業。現在は、株式会社Fでマーケティングに関わる業務を担当。幼少期は7年間アメリカで過ごし、同じく7年間フィギュアスケートに没頭。大学生時代に様々な会社のインターンを経て、FSM(F学生マーケター集団)と出会い、Z世代としての視点を活かし企業への提案などを実施。国産のスポーツカー、音楽(House, Moody, ChillMusic)、ファッションなどが大好きな分野でありながら、何事にも興味が持てるところが長所なので、さまざまな分野で活躍できるマーケターを目指しています。語学力とSNSトレンド分析力を融合させ、日本に足りない新しいマーケティングを提案していくのが私の目標の一つでもあるので、これからも視野を広げ、Z世代を代表できるマーケターとして活動していきたいと思っています。

モデレーター
牧野 友衛 / 一般社団法人 日本地域国際化推進機構 理事、一般社団法人メタ観光推進機構 代表理事
新しい観光の概念「メタ観光」を提唱し、一般社団法人メタ観光推進機構を設立、2021年1月から活動を開始する。2021年9月から12月まで文化庁の「ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」として墨田区との共催で「すみだメタ観光祭」を開催。GoogleマップやYouTubeの日本版の開発、Twitterの国内の利用者拡大の責任者を務め、2016年から2020年までトリップアドバイザーの代表取締役。総務省「異能(Inno)vationプログラム」 スーパーバイザー、日本政府観光局デジタル戦略アドバイザー、東京都の観光振興を考える有識者会議委員も務める。